ディストリビューター

点火装置の構造と仕組み


ディストリビューターはエンジンの点火装置を構成する部品のひとつで、点火電流を各気筒の点火プラグに分配する装置です。
デスビと略して呼ばれることもあります。(※以下、デスビと略します。)

 

デスビはエンジンカムシャフトの駆動力で、内部のシャフトに取り付けられたコンタクトポイントを断続させることで、イグニッションに掛かっているバッテリー電圧を増幅させ、点火に必要な高電圧を発生させています。


イグニッションコイルで発生した高電圧はディストリビューターキャップを通ってデスビ内部のシャフトに取り付けられたローターによって各気筒の接点に点火順序に従って、プラグコードを経てスパークプラグへ配電されています。



電子制御式の点火装置

 

機械式のディストリビューターは、コンタクトポイントなどの接点の摩耗が激しく、定期的な調整や交換が必須で、耐久性に問題がある為、現在は電子制御式の点火装置が主流となってきました。

 

最初に登場したのは、 コンタクトブレーカーを電気式スイッチで代用するセミ・トランジスタ式ディストリビューター で、1970年代の中期から後半に掛けて多用されていましたが、セミ・トランジスタ式でも、可動部分の摩耗に対する定期的な点検は必要でした。


次に登場したのが、内部の機械的接点を完全に排したフル・トランジスタ式ディストリビューター で、カムシャフトの角度をディストリビューター内部のセンサーが検出し、電気的な断続機能はディストリビューター外部のイグナイターによって制御する システムになりました。


これによりローターとキャップの接点のメンテナンスを除いてほぼメンテナンスフリーとなり、機械的・電気的な信頼性が一挙に向上しました。

また、ポイントの摩耗をあまり考えなくても良くなったため、大容量の点火コイルが組み合わされるようになり、燃焼効率の増大によって排ガス対策にも有効で、1980年代後半から近年まで幅広い車種に搭載されました。


 

このような経験はないですか?

エンジンをかけようとキーを回してみたら『キュキュキュ・・・』
セルモーターは動くが、エンジンが全く始動しない。

しばらくするとガソリン臭が・・・突然のエンジン始動困難 、原因は?


 

トラブルシューティング

1. イグニッションキーを(OFF)から(ON)にすると燃料ポンプの動作音がする(燃料ポンプ及びメインリレーは正常)


2. スパークプラグを取外し全シリンダー内を確認シリンダー内はガソリン臭でスパークプラグもかぶり気味 (インジェクターからの燃料噴射は正常)


3. 全インジェクターからカプラを外し、燃料の噴射を止める。 全シリンダーからスパークプラグを外し、火花が散っているか目視で点検


結果、全スパークプラグから火花が散っていないことを確認点火系の不具合が原因でエンジン始動困難となっていると判断できます。


考えられる故障箇所は、ディストリビューター・イグニッションコイルなどの不具合、エンジンコンピューターなどの不具合、その他 、配線のショートや断線、接触不良など


 

 

※ホンダ製エンジンのディストリビューターにはイグニッションコイルが内蔵されているタイプがあり、放電時に発生するオゾンや熱によりイグナイターに不具合が発生するものが多くありました。

 


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2018年01月25日