セルモーター / スターター

これが無ければエンジンは始動できない!?

セルモーターとは、エンジンを始動させるためのモーターです。
英語では「starter motor(スターターモーター)」と呼び、セルモーターは和製英語になります。

近年では、燃費改善や環境性能向上のため、アイドリングストップ機能付きの車両も増えましたが、一般車に比べて、使用頻度が多い為、ピニオンとリングギアが常に噛み合っている状態に設計変更するなどの耐久性を高める対策が取られています。

セルモーターはエンジンの始動に関わる重要な部品です。
セルモーターの構造や仕組み、点検方法などについてご紹介します。



■セルモーターの故障事例と原因

1.セルモーターが全く動かない

原因)

バッテリーが完全に上がっている

キーシリンダー、スターターリレー、本体マグネットスイッチの故障など

 

作動不良で見逃しやすい部分はキーシンダーの接触不良です。

工事用、農作業用など室内に粉塵・砂埃が多い車両、営業車などイグニッションキーをON/OFFする回数が多い場合は要チェックです。


2.キーを回すと『カチカチ』と音がするがエンジンが始動しない

原因)

バッテリーの容量不足(バッテリーが上がり気味)

セルモーター本体の故障など


3.キーを回すと『ギギギ・・・』『ガリガリ』といった異音がする

原因)

セルモーターのピニオンギア、エンジン側フライホイールのギアの摩耗・損傷など

セルモーター本体の故障など

 

こちらも見逃しやすい原因ですが、エンジン側リングギアの摩耗です。

リングギアの一部分だけが摩耗、損傷している場合でもエンジン始動困難、異音の発生原因となります。

セルモーターを交換する前に、リングギアに摩耗、損傷が無いか必ず点検して下さい。


■セルモーター単体の点検方法をご紹介します。

バッテリーのプラス端子を赤線通りに接続し、続いて緑線通りに接続し、本体とバッテリのマイナス端子を接続すればセルモーターが動き出します。

この時、セルモーターが勢いよく動くので、しっかり固定して怪我しないよう気を付けて作業して下さい。

 

 

■セルモーターに負荷を与え続けると・・・

意外と知られていないセルモーターのオーバーランによる破損!?

エンジンが始動しないので、ついつい連続でセルモーターを回し続けていませんか?

セルモーターを回し続ける事によって、内部が発熱し最終的には、焼き付いてしまいます。

セルモーターの回転速度は1分間に50~200回転ほどで、強力な力を発生する一方、動作時間は短く、日本工業規格においては連続使用時間30秒とされています。

エンジンの始動性が悪い場合は、エンジン側の点検を行い始動性を向上させて下さい。